2021年の課題
G-netでモノ申す(2)
新年明けましておめでとうございます。TKC代表の髙橋正人でございます。
新年早々、新型コロナの収束もままならず、「2021年の課題」が見え隠れし、不安も残る年明けとなりましたが、『皆様、いかがお過ごしでしょうか?』
何はともあれ、2021年のスタートとなりました。そこで今年の課題に対して、一言二言、モノ申します。
ホールの【2021年・業績予測】に・・・モノ申す。
『2021年の業界予測・・・』は、聞いておいて、知っておいて損は無い。ただ、正直なところ『そんな話は、ぶっちゃけどうでも良いのよぉ~』。問題は、業界動向がどうであれ、『ウチの店がどうなるのか?なんですよぉ~』・・・とは、新年早々の「とあるホール役員さん」の話でした(汗)
まぁ、「確かにそうだわなぁ」と共感しつつも、それでは、そもそも<2021年の業績予想>ってどう考えるべきなのか?
重要な事は、先ずは最初に【今年の業績を対比で考える(=イメージ)する】事。ただ問題は、『「その対比相手の数字」は何なのか?』・・・なのだが、選択が「2つある」。
(1)<昨年対比>で考える!? (2)<1昨年対比>で考える!?
つまり、2021の自店舗の業績(売上・粗利・稼働)を、(1)新型コロナ自粛やら色々あった『2020年対比○○%とするのか?』、それとも、(2)新型コロナの影響が無かった『2019年対比○○%とするのか?』になる。
気持ちとしては、『昨対=100%は超えたい!』と言うのが当然の思考となるでしょうが、それはそれとして、ではその予測(計画)は、『2019年対比で何%なの?』と言うと、こりゃまた微妙ですかねぇ(汗)
結果的には「サクタイ(昨対)」では無く、<サクサクタイ(昨昨対)=100%>を目指すべきであり、そのイメージから思考を始めるべきでしょう。だって、それが【2021年の生き残り組】に、【最も近くなる思考】ですから。
2021年の【撤去台数】に・・・モノ申す。
最初に、【2020年のP・S販売台数】に触れておきますと、<パチンコ=92万台>・<スロット=43万台>ってなところでしょう。この数字を、『多いと感じるのか?少ないと感じるのか?』は人それぞれですが、私感としては『パチンコは100万台、スロット=50万台を下回ったのかぁ』と、切なくなりすね。
まぁ、この数字を覚えた上で、【2021年のP・S販売台数】についてですが・・・その前に「もう一つ」の数値として【2021年の撤去台数】を想定してみる。キーワードは「旧規則機の全台撤去」となるが、現在の旧規則機の設置は、<パチンコ=90万台>・<スロット=90万台>程度<合計=180万台>と推測される。つまり、『2021年内(11月末まで)に、180万台が撤去される』と言う現実がある。
2021年の【スロット入替】に・・・モノ申す。
そうなると・・・基本的には『去年以上の「新規則機の台数」が必要となる』訳だ。「まぁ、パチンコの方は何とかなる」と思うけど、『おいおい!スロットは大丈夫か?』。『90万台撤去って、90万台の6号機導入って事になる』んだけど、去年が「40万台そこそこの新台購入」だったけど、今年そもそも『その2倍の台数も買えるのか?』
まぁ、「中古機の導入で間に合わす」と言う方法もあるけど、そもそも「コケた6号機」を導入しても、店舗増客は望めないでしょうし、ただの台数合わせじゃ、中古機買っても『無意味な投資になる可能性も高い』し・・・
じゃぁ、「新台が買えない」・「中古機も意味が無い」としたら・・・『2021年のスロットはどうするのか?』
結果的には、【減台する】他に方法が無い事になる。無論「閉店となる」店舗あるでしょうが、それらをも含めて「現在=150万台設置」と言うスロット市場において、「新台導入=50万台」だとしても、『30万~40万台の減台をせざるを得ない』事になる。
どうしても「減台しなくない」から、中古機導入でも良いので『5スロにして、稼働維持を図る』と言う営業選択もあるにはあるが、「コイン単価=1/3.5」に、「コイン粗利=1/2.5」に減少、更に「稼働=1.2倍」程度の話。無論占有台数が増えれば、「IN枚数は20スロ平均と変わらない」訳で、ぶっちゃけ『何も良い事が見当たらない』(涙)
何にせよ、2021年のキーワードは・・・『【スロットの営業戦略】に掛かっている』と言っても過言では無いだろう。